【必見】海外FXでは確定申告は必要?やり方や国内FXとの違いを解説します!
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海外FXにお取組みの方で確定申告が必要かどうか分からないという方は案外多いようです。海外の証券会社を使って運用しているため、ここで得た利益を申告して日本に納税しないといけないのか、分かりづらいところですよね。そこで今回は海外FXにお取組みの方の確定申告についてと国内FXとに違いを解説していきます。
海外FXでの利益は確定申告が必要
まず最初に、海外FXで利益を得た場合、確定申告は必要です。海外の証券会社を使っていても、利益を得た当人が日本国内に在住している場合、日本に納税をする義務があるのです。もし確定申告が必要なのに行っていなかった場合、刑罰に問われることもありますので気を付けましょう。
海外FXで確定申告が必要ない場合
海外FXで取引を行っていても確定申告が必要ない場合も存在します。それは以下の2点の場合です。
・給与所得者で年間の利益が20万円以下の場合
・非給与所得者で年間の利益が38万円以下の場合
この2点に当てはまる場合は確定申告の必要がありません。ただ、海外FXの所得は「雑所得」に分類されるため、その他に雑所得があり合算した額が指定の金額を超える場合は確定申告が必要となるので注意が必要です。例えば、サラリーマンの方で海外FXでの利益が10万円、その他の副業での収入が15万円ある場合、雑所得の合計金額が35万円となるので申告の必要が出てきます。
また、個人事業主の方や収入が2000万円を超える方、2か所から給与所得を受け取っている方等は海外FXの利益に関わらず確定申告の必要があります。
大見出し③:海外FXと国内FXの確定申告の違い
ではここからは海外FXの確定申告の方法と国内FXとの違いについて具体的に解説していきます。
海外FXは収入により税率が変わる
海外FX・国内FXともに所得区分は雑所得に該当するのですが、税区分は海外FXが総合課税、海外FXは申告分離課税となります。簡単にいうと、海外FXは累進課税になっており収入が多いほど税率が上がる仕組みになっていますが、国内FXは利益の金額に関わらず一律の20.312%という税率となっています。海外FXのこの累進課税制度は、FXでの利益だけで判断されるわけではありません。サラリーマンの収入である給与所得やその他の副業の所得と合算されて税率が決まるということになります。そのため、すべての所得の合算が195万円以下だった場合、税率が15%になるので国内FXよりも安い税金で済みます。195万円~330万円までは国内FXと同様の20%で、330万円を超えると30%となり海外FXの方が高くなります。
ただ、1つ注意してほしいのは、この金額は所得であり収入ではないという点です。給与所得の場合でもすでに支払っている厚生年金や健康保険料を差し引いた額に対して税率がかかることになります。そのため、年収で税率を判断しないように注意しましょう。
海外FXは損益通算ができない
海外FXの場合、損失の繰り越しや国内FXとの損益通算ができません。国内FXの場合、1年目に150万円の損失が出てしまっていて、2年目には200万円の利益を出した場合に、前年度の損失と今年度の利益を合算して確定申告をすることができます。これをすることによって、今年度のFXでの所得は200万円から50万円へと減らすことができ、払う税金を減額することができるのです。しかし、海外FXの場合はこのような繰り越しができないため、1年目の150万円の損失、2年目の200万円の損失は別々に申告することになります。そのため、2年目の所得は200万円となってしまうのです。
次に国内FXとの損益通算についてです。損益通算とは、黒字の所得と赤字の所得を合算して所得を出すという方法です。国内FXと海外FXをどちらも運用していた場合に、国内FXで50万円の利益、海外FXで50万円の損失が出ていたとしても、国内FXと海外FXでは税区分が異なるため、それを合算することができません。ただ、それが2社の海外FXでの運用だった場合は合算することができるため、収支を0にすることができます。
ボーナス分は対象外となる
海外FX業者には、豪華なボーナスが設定されている場合が多くあります。100%入金ボーナスを活用すると、30万円を運用資金として入金するとプラス30万円分のボーナスを受け取ることができるという仕組みです。そのため、60万円での運用が可能になります。ただ、このボーナスとして受け取った30万円分は確定申告の際に利益として計上する必要がありません。そのため、豪華なボーナスを使いつつ税金を抑えることができるという点が海外FXのメリットとなります。
経費を計上できる
海外FX・国内FXどちらもですが、運用するために必要で購入したものに関しては経費として計上することができます。例えば、FXの取引を行うために購入したパソコン、契約したVPSの料金、インターネット通信費、FXの勉強をするために購入した書籍等は経費として計上し、利益を合算することができます。例えば、FXでの利益が100万円出ており、その利益を出すためにかかった経費が50万円あった場合、FXでの所得は50万円となるため、支払う税金を減らすことができるということです。ただ、確定申告の際の経費はすべて自己申告となっています。そのため、自分で領収書等を集めておき、しっかりと記録を残しておく必要があります。確定申告の際にはその領収書の保管義務もありますので、普段から領収書をとっておく習慣をつけておくようにしましょう。
サラリーマンは白色申告をしよう
確定申告は白色申告と青色申告がありますが、海外FXの所得を申告する場合、サラリーマンの方は白色申告を行いましょう。青色申告は控除額が大きく得られますが、青色申告承認申請書が必要となります。FXを専業にしている方は開業届を出せば青色申告をすることも可能ですが、大半の人が
海外FXの確定申告前に準備をしておこう
海外FXの場合は国内FXのように、「年間収益報告書」が証券会社から送られてきて、その数値を元に確定申告をするというようなことはありません。そのため、自分のFX取引における損益は自分で出力する必要があります。もちろん証券会社に問い合わせをすれば送ってくれる会社もあるようですが、日本語があまり通じない証券会社や対応が遅くなる会社もあるようなので、早めに準備をしておく必要があるでしょう。また、自分でMT4で出力して確定申告書を作成する方がより安心で早いです。早めに準備をしておくことをオススメします。
まとめ
いかがでしたか?海外FXは海外の証券会社を使っていますが、日本での確定申告が必要になります。その方法は国内FXとは全く異なります。そのため、早めに準備をして2月にはすぐに申告できるようにしておきましょう。普段から確定申告が必須の方は問題ないとは思いますが、サラリーマンの方や初めて確定申告を行う方は経費のレシートや帳簿の管理をしっかりと行っておくように注意しましょう。